2014年08月14日

「大阪地酒天満大酒会」2014.5.27

 新聞の催し物欄に「大阪地酒天満大酒会」なるものを見つけた。
5月25日、日曜日、天満橋1丁目のOAP(大阪アメニティパーク)特設会場、11時から16時までとある。
 「大阪の酒蔵12軒が出店するらしいで、これは行かないと」妻に言った。
 「中間テスト頑張って作るワ。問題できたら行く!」妻は朝からパソコンの前に座り続けた。
 テスト問題が完成したのは結局午後2時半過ぎ。OAPまでタクシーを飛ばすことにした。
 桜の宮公園近くの大川西沿いにあるOAPタワー1階の屋外特設会場は、民謡の唄と踊りで大いに盛り上がっていた。
 本部テントでチケット100円券10枚綴りを2冊買う。
 「80mlのグイ呑みは300円です。お酒は1杯100円から300円のものまでいろいろあります」案内の人が説明した。
 時間はあと1時間。会場はそれでもまだ、大勢の日本酒好きの人々で賑わっている。

天満1.JPG

 「あまり知らない蔵の酒から飲もう」会場入り口にある「清鶴」のテントに行く。二人同じ酒を二杯だとチケットもすぐなくなり、多くの種類の酒を飲めないので一杯を二人で分け合うことにした。
 純米吟醸を選んだが、少し米っぽい味だ。パンフレットをもらう。
 「ああ、摂津富田の蔵ですか、前に行ったことがあります」酒を注いでもらった兄ちゃんに言った。でも、その時は夕方遅くで、すでに蔵は閉まっていた。
 続いて、その先にある「三輪福」という酒のテントに行く。純米酒はそんなに米っぽくなく、スッキリして美味しかった。
 「蔵はどこにありますか?」「岸和田です」パンフの地図を見ると、岸和田の東、久米田近くにある井坂酒造場だ。
 「知りませんでした。また一度蔵に行かせてもらいます」蔵の女将らしき人に告げた。
 「こんにちは!」妻に一人の男性が声を掛けた。
 「エエ!?何でまた?」妻が驚きの声をあげた。そばで二人のやりとりを聞いていると、どうやら妻の学生時代の同窓生のようだ。
 「このOAPのビルで会合があって帰りにちょっとのぞいてみたんです」二人はしばらく懐かしげに立ち話をした。
 向かいのテントに移動する。
 「秋鹿」、「片野桜」と大阪を代表する名酒の蔵はどちらも完売し、すでに後片付けが始まっていた。
 「さすがやなあ、でも、どっちもよく近くの居酒屋で飲むからいいか」
 その向こうにある「國乃長」の蔵に行く。さっきの「清鶴」と同じ摂津富田の蔵だ。店頭に並ぶ幾本かの酒瓶のそばに貼り紙がある。
 「けさたんとのめやあやめのとんたさけ」
 「これ回文なんですね、前から読んでも後から読んでも同じ文になるんですね」妻が女将さんに言った。
 「よくご存知ですね」「前に蔵に行った時、塀の角に貼ってました」
 続いて私も声を掛けた。
 「私はカルチャー講座の寺内町歩きでも蔵に行ったことがあります。地ビールも造っておられるんですね」
 「隣のテントで販売しています。一杯どうですか」
 ビールではなく純米酒を注いでもらった。
 左隣に「松花鶴」という名の地酒の蔵がある。
 「どこのお酒ですか?」「藤井寺です」「ああ、藤本酒造ですね、前に一度新酒会の時行かせてもらいました」
 2〜3年前に藤井寺在住のエッセイスト・川上恵先生の案内で蔵を訪れた。
 「あの時、タンクからじかに新酒を注いでもらいました。美味しかったです」
 「今日は新酒ではないけど一杯飲んで行ってください。「いのまなり」という名のお酒もあります」ご主人がにこやかに酒を勧めた。
 「井真成(いのまなり)は藤井寺出身の遣唐使で、唐で病気になって死んだけど、平成の時代に中国で彼の墓誌が見つかり、故郷の藤井寺に墓誌が里帰りしたんや」妻に井真成の生涯を説明した。
 隣は「元朝」という地酒蔵だ。純米吟醸酒や純米酒はすでに売り切れ、残っていた大吟醸酒を注文する。なめらかな味わいで結構旨い。もらったパンフレットを見ると、これも岸和田の酒だ。紀州街道沿いの古い蔵のようだ。
 「岸和田に二軒も酒蔵あるんやから、一遍行ってみたい」「岸和田はカルチャーで何回も行ってるので、町も案内できるで」グイ呑み片手に残りもう一杯の酒蔵を求めて歩く。
 そろそろどの蔵も完売に近づき、店じまいを始めている所が多い。
 「チケット残り300円分、どのお酒にする?」
 「枚方の「利休梅」も飲んだことあるし、やっぱり最後は河内長野の「天野酒」にしよう」天野酒・大吟醸を二人で分け合った。
 和らぎ水は時々飲んだが、アテなしで酒ばかり飲んだので一時間足らずでも、だいぶお酒がまわってきた。
 「そろそろ引き揚げるとしようか」「もう満足満足」妻も堪能したようだ。
 最後に会場全体の様子をカメラに収めた。高層ビルの谷間で日本酒を楽しむ会もまたいいものだ。

天満2.JPG

 帰りは大川端を歩き、jR環状線、桜宮駅に出ることにした。大川に架かる源八橋から川面を眺める。
 幾分火照った頬を爽やかな風がなでる。川べりの新緑が美しい。遠く向こうに大阪城の天守がポツリと見えた。
posted by yoidore at 15:08| Comment(0) | 連載